ニッタ ムネト
新 田 宗 土  教 授

  • 学歴(卒業・学位取得):
      学部
    • 大阪大学理学部 1995年卒業
      大学院
    • 大阪大学大学院理学研究科修士課程物理学専攻
    • 1997年理学修士
    • 大阪大学大学院理学研究科博士課程物理学専攻
    • 2000年博士(理学)[大阪大学]
      他の学歴・経歴
    • 東京工業大学大学院理工学研究科ポスドク
    • Purdue大学物理学科(アメリカ)ポスドク研究助手
  • 担当科目:物理学I・II(実験を含む),総合教育セミナー,実践自然科学(三田)
  • 専門領域:素粒子論,場の理論,弦理論,物性系(冷却原子気体や超伝導),特に渦やソリトン
  • 研究紹介:自然界を記述する基本理論は標準理論と呼ばれる場の理論と相対性理論である。私は場の理論や相対性理論に現れるソリトンの研究をしている。津波などもソリトンの一種であるが,位相幾何学に関係した位相不変量を持ったソリトンは特に安定であり,位相的ソリトンと呼ばれている。位相的ソリトンはその安定性のために,宇宙にも存在すると考えられているし,超伝導体などにも多数見つかっているなど,自然界の様々ところに顔を出す。また特に,場の量子論と相対性理論を統一すると期待されている超弦理論においても,ブレーンと呼ばれるソリトンが重要な役割を果たしている。こういった,ソリトンの新しい解を発見したり,応用したりする研究を行っている。また最近は,冷却原子気体や中性子星(高密度QCD)におけるソリトンやボーテックスの研究も行っている。他に,非線形シグマ模型,複素多様体(ハイパーケーラー,カラビヤウ多様体)の研究も行っている。
主要著作・論文
〔翻訳〕
 1.量子乱流中で再結合する渦糸の動画撮影,パリティ2011年5月号vol.26.No.05, pp. 40〜43
〔論文〕
 2.超対称性と複素多様体,数理科学 Vol.49, No.4, 2011年4月号pp.51-56
 3.スピノル・ボース・アインシュタイン凝縮で実現する非可換量子渦と,その衝突ダイナミクス(共著),日本物理學會誌 第65巻第8号, 625-628 (2010)
 4.超対称理論におけるソリトン─ボーテックスを中心に,数理科学 Vol. 45, No. 3 2007年3月号pp. 57〜62
 5.ゲージ理論におけるドメインウォールとヒッグス相中のソリトン(共著) ,日本物理學會誌 第60巻第4号, 281-284 (2005)
 6.Collision Dynamics and Rung Formation of non-Abelian Vortices (共著), Phys.Rev.Lett. 100(2008)180403
 7.Knots in a Spinor Bose-Einstein Condensate(共著),Phys.Rev.Lett. 100(2008)180403
 8.Universal Reconnection of Non-Abelian Cosmic Strings(共著),Phys. Rev.Lett. 98(2007)091602
 9.Moduli Space of Non-Abelian Vortices (共著),Phys.Rev.Lett. 96(2006)  161601
 10.Construction of Non-Abelian Walls and Their Complete Moduli Space(共 著),Phys.Rev.Lett. 93(2004)161601
所属学会・団体:
 日本物理学会
海外歴:
 2001年─2003年,Purdue大学物理学科(アメリカ)ポスドク研究助手