画像 マツウラ ソウ
松 浦   壮  教 授

  • 学歴(卒業・学位取得):
      学部
    • 京都大学理学部 1998年卒業
      大学院
    • 京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻修士課程
    • 2000年修了 理学修士
    • 京都大学理学研究科物理学・宇宙物理学専攻後期博士課程
    • 2003年博士(理学)
  • 担当科目:物理学I・II(実験を含む),総合教育セミナー
  • 専門領域:素粒子物理学, 超対称性, 超弦理論, 格子理論
  • 研究紹介:自然界の最も基本的な構成要素「素粒子」の振る舞いは,現在のところ,標準模型と呼ばれる理論でうまく説明出来ています。しかし,観測技術が向上し,より高いエネルギー領域を見ることが出来るようになるにつれ,将来的には,より根源的な原理に支配された新しい素粒子理論が必要になると信じられています。私は超対称性と呼ばれる原理に基づいた素粒子理論を研究しています。超対称性は,「時空が平坦である」という性質を自然に拡張した概念で,高エネルギー領域では特に重要な役割を果たすと考えられています。実際,現在ジュネーブのCERNで行なわれている大型加速器による実験で宇宙が超対称性を持っている証拠が見つかるかも知れません。私は現在,超対称性を持った理論をコンピュータ・シミュレーションで調べる研究を行なっています。また同時に,超弦理論と呼ばれる更に大きな枠組みを持った理論を用いて,超対称性を持った理論の性質を調べる研究も行なっています。
主要著作・論文
〔著書〕
 1.「基礎から鍛える量子力学 基本の数理から現実の物理まで一歩一歩」 日本能率協会マネジメントセンター ISBN: 978-4800592521
 2.「量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ」 講談社 ブルーバックス ISBN: 978-4065200001
 3.「時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体」 講談社 ブルーバックス ISBN 978-4065020319
 4.「宇宙を動かす力は何か 〜日常から観る物理の話〜」 新潮新書 ISBN 978-4-10-610643-9
 5.「ゼロからできるMCMC マルコフ連鎖モンテカルロ法の実践的入門」 講談社 ISBN 978-4065201749
〔論文〕
 6."Phases and Duality in the Fundamental Kazakov–Migdal Model on the Graph", PTEP 2024(8) 083B03
 7."Gross-Witten-Wadia phase transition in induced QCD on the graph", Physical Review D 108(5) (2023)
 8."Graph Zeta Functions and Wilson Loops in Kazakov-Migdal Model”, PTEP 2022(12):123B03,
 9."Kazakov-Migdal model on the graph and Ihara zeta function", JHEP 09 (2022) 178
 10."Supersymmetric gauge theory on the graph", PTEP 2022 (2022) 4, 043B01
所属学会・団体:
 日本物理学会
海外歴:
 2006─2008年 ニールスボーア研究所 日本学術振興会海外特別研究員(デンマーク)[Niels Bohr lnstitute, JSPS, Postdoctoral Fellowship for Research Abroad, Denmark] 2008─2009年 ヤゲウオ大学物理学科 ポスドク研究員(ポーランド)[Department of Physics, Jagiellonian University, Postdoctoral Fellow, Poland]