画像 アライ カズヒロ
新 井 和 広  教 授

  • 学歴(卒業・学位取得):
      学部
    • 埼玉大学工学部機械工学科 1991年卒業
      大学院
    • ミシガン大学近東研究学科 1998年修了
    • 2004年 Ph. D.(ミシガン大学)
  • 担当科目:歴史
  • 専門領域:インド洋におけるアラブの移民活動
  • 研究紹介:南アラビアのハドラマウト地方(イエメン共和国)から東南アジア島嶼部へ移民したアラブの歴史を研究しています。この分野が注目されるようになったのはここ15年ほどのことです。世界の中でもまだ専門家が少なく,史料などもようやく基本的なものが出版されたという段階です。博士論文では主にイエメンと東南アジア島嶼部について書きましたが,将来はインドや東アフリカでも調査を行いたいと考えています。最近注目しているのは,インドネシアにおけるイスラームの商品化とサイイド(預言者ムハンマドの子孫)の関係です。
主要著作・論文
〔著書〕
 1.“‘Revival’ of the Hadhrami Diaspora? Networking through Religious Figures in Indonesia,” in Brehony, Noel et.al eds. Hadhramaut and its Diaspora: Yemeni Politics, Identity and Migration. London: I.B. Tauris, March 2017, pp. 101-123.
 2.「海を渡る聖者の「記憶」---ハドラマウトとインドネシアにおけるハウル(聖者記念祭)を通じて」,堀内正樹,西尾哲夫編『<断>と<続>の中東---非境界的世界を游ぐ』,東京:悠書館,183〜212頁,2015年
 3.「商品化するイスラーム―雑誌『アル=キッサ』と預言者一族」,倉沢愛子編著『消費するインドネシア』,東京:慶應義塾大学出版会,2013年,241〜268頁。
 4.「東南アジアにイスラームをもたらしたのは誰か?---ワリ・ソンゴの起源をめぐる問題とアラブ系住民」,永原陽子編『生まれる歴史,創られる歴史---アジア・アフリカ史研究の最前線から』,東京:刀水書房,2011年,153〜179頁。
 5.「旅する系図:南アラビア,ハドラマウト出身サイイドの事例より」『シリーズ 歴史学の現在8:系図が語る世界史』東京:青木書店,2002年,213〜240頁。
 6.「ハドラミー・ネットワーク」『海のアジア第二巻,モンスーン文化圏』東京:岩波書店,2000年,237〜264頁。
〔論文〕
 7.“An Attempt to Reform Hadramawt in the Early Twentieth Century: A Preliminary Analysis of the ‘Truth Society(Jam ‘iyyat al-Haqq)’ of Tarim,” Memoirs of the Research Department of The Toyo Bunko 65, 2008
 8.“Arabs who Traversed the Indian Ocean: The History of the al-‘Attas Family in Hadramawt and Southeast Asia, c.1650─ c.1960,” Ph. D. Dissertation, Department of Near Eastern Studies, The University of Michigan, 2004
 9.“Arabs under Japanese Occupation: A Preliminary Overview,” Senri Ethnological Studies 55, 2001
 10.「インド洋におけるハドラミーネットワークと英国 ─1920年代の事例より」 『日本中東学会年報(AJAMES)』15,2000年
所属学会・団体:
 日本中東学会,東南アジア学会, 日本イスラム協会
海外歴:
 1993─1998年ミシガン大学大学院近東研究科大学院生(アメリカ)[Graduate Student, Dept. of Near Eastern Studies, The University of Michigan, U.S.A.]
 2000─2001年国立イスラム大学研究員(インドネシア)[Resercher, IAIN Syarif Hidayatullah Jakarta, Indonesia]
 2013-2014年ロンドン大学SOAS訪問研究員(イギリス)[Visiting Researcher, School of Oriental and African Studies, University of London]
 最近は海外調査に行くことができないので,国内で史料を読んでいます。